Picaresque Art Gallery様の企画展「食べるの神様百人展」に作品を出品しております。
食べるの神様百人展https://picaresquejpn.com/taberu-no-kamisama/
現在オンラインで作品を販売中です。
作品販売ページ:
https://picaresquejpn.com/taberu-no-kamisama/私の作品はこちらです。
https://picaresquejpn.com/taberu-no-kamisama_all_work_2021_003/#Countblue「食べるの神様」というテーマを頂き、神話系に詳しい友達に世界各国の食に関連する神様や伝承を教えて貰ったりしながらも、自分なりに色んな事を考えて創造したのがこちらの二柱。
餓肉樹フィルジアスと豪啖岩ユアワテュート。

緑の子が餓肉樹(がにくじゅ)フィルジアス。

ピンクい子が豪啖岩(ごうたんがん)ユアワテュートです。
どちらも植物なり動物なりの生体組織一部分を一度でも食べればその生物の遺伝子情報を取り込むことができ、その種の身体のどのパーツでも体表から無限に生やす事ができる固着型の生物です。
例えばリンゴの皮を一度でも取り込めばリンゴの実が成って、豚の骨を取り込めば豚肉がメキメキ生えてくるようなものなので、そう都合良く解釈して下さい。
こういうとても便利な能力を人間が食物生産用に利用管理してて、同時に食べ物を与えて下さる有難い神様として崇めているという設定です。
固着型の生き物ではありますが、別の場所に移る程度の移動能力はあるので、楔や鎖で固定されています。
ただし動物質を取り込むと、その生き物の手足が生えてくることがあり、時々可動性も持ち合わせてたりするので、それを放置しておくと自力で拘束を解いてしまう可能性もあります。
自由になったらそれなりに危ないので、手足っぽいのが生えてきたらちゃんと剪定するか収穫する必要があります。



フィルジアスの方は見ての通り植物質のみを与えられているので、その姿はあらゆる植物の集合体のようになっています。
背中から葉や実を、根からは芋のようなものを無限に収穫できるので、人々からは非常に感謝され愛されています。
実はフィルジアスには親個体的なものも存在し、それは植物質だけでなく動物性たんぱくも収穫できるよう動物質も与えられていました。
しかし管理ミスにより自身の拘束を解いてしまい、それが大事故へと繋がった過去があり。
その個体は事故後処分されましたが、実は子株が残っていて、そのうちの1体がこちらのフィルジアスであります。
親個体に動物性の餌を与えていたせいで高度な運動能力が付与されてしまったわけですが、そうならぬようフィルジアスは徹底して植物質の餌のみで管理されています。



対してユアワテュートの方は色んな動物の遺伝子情報を取り込んでいます。
剪定は特に頻繁に行われており、手足っぽいのが生えてきたら小さいうちにさっさと刈り取られます。
コミュニティにとってユアワテュートを保持する事自体がリスクですが、あらゆる種類の動物性たんぱくを無限に収穫できるメリットの方が大きく、この存在を前提として社会や経済も動いているため、人々はこれに頼らざるを得ません。
過去に取り込んだ生物の部位で形成された体は見る者に様々な印象を与え、ある者はその異形さに、頂いた命によって自身を形成する生物の原罪を見出したり。
またある者は多くの命によって支えられた祝福の姿ととらえ、形こそ違えど自身もまたその理の一部であると認識し、生きていく責任と覚悟を学びます。
ユアワテュートにはこれ以外にも多くの解釈があり、食肉を提供してくれる有難い神様として崇拝されるだけでなく、哲学の題材としても親しまれています。
実は先に挙げたフィルジアスの親株はユアワテュートにとっても親株であり、二柱は兄弟神という関係。
例の事故の後、残された子株も処分すべきとする意見や、今後は植物質のみで育てる意見もあったものの、良質で多様な食肉を提供してくれる存在によって支えられた食卓を人々は手放すことができませんでした。
結局ユアワテュートの育成は剪定頻度を増やすのみで、親株とほぼ同じ管理方法が採用され現在に至ります。
・・・・っというのが、それぞれの設定になります。
「食べるの神様」というテーマを頂いて、まず考えたのはどんな神様にしようかという点で、そこからその神様と人間との関わりがどういうものであるのかを考え、そこにどんな物語や歴史があるのかという妄想していたら上記のような感じに。
我ながら色々こねくり回したものですが、こういった点も楽しんでいただければ幸いでございます。
現在東京に緊急事態宣言が発令されている状況なので、今のところ販売はオンラインのみとなっております。
どちらも価格は50000円になります。
決して安い額ではありませんが、それだけの思い入れや現在の自分の最大限の技術、純粋なる製作の手間はかけたつもりです。
改めましてリンクを掲載。
作品販売ページ:
https://picaresquejpn.com/taberu-no-kamisama/私の作品はこちらです。
https://picaresquejpn.com/taberu-no-kamisama_all_work_2021_003/#Countblue近いうちにギャラリーもオープンされて、皆様に現物を見て頂けるようになるよう願っております。
さて。
ここからはオマケというか、この展示会に便乗して製作したものなのですが、現在手元にこういう品がございます。

フィルジアスとユアワテュートの子株。

チビジアスはちっこいなりに野菜や花がもう頭から生えてます。

ユアワちゅも何か生えてますけど、本人が食べたものなのか、親から受け継いだものなのか
フィルジアスもユアワテュートもその子株たちも製作の様子を動画で配信しました。
アーカイブも残っていますので、こちらも見て頂けると嬉しいです。
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https://0000.studio/torigoyajirou今回このような機会を頂けて、自分の中でオリジナルの設定や物語を込めた作品を作ることができた事を本当に嬉しく思います。
お声をかけて下さった
Picaresque Art Gallery様に心より感謝申し上げます。
- 2021年05月10日 16:58 |
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